Danté / 7 Days A Week - 柔らかいローズが溶け出す瞬間…深夜2時の都会をそのまま音に閉じ込めたNeo Soul

Danté / 7 Days A Week

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柔らかいローズが溶け出す瞬間…深夜2時の都会をそのまま音に閉じ込めたNeo Soul。2000年にU.N.I.T.Y Recordsからひっそりとリリースされた Danté / 7 Days A Week は、知る人ぞ知るレアR&B/Neo Soul盤として語り継がれてきた1枚であり、マニアックなSoul/R&Bリスナーのココロを今なお掴んで離さない隠れ名曲です。


U.N.I.T.Y Recordsが残したメロウ・マスターピース

プロデュースを手がけるのはDr.K。日本人のフィーリングにどこかしっくりくる甘さと切なさを絶妙に混ぜ込む名手で、多数の極上サウンドを世に送り出してきました。その中でもこの Danté / 7 Days A Week は、レーベル随一のメロウ・マスターピースと言える存在です。派手さではなく、静かな感情の揺らぎで聴き手を引き込む、このレーベルらしい美学がシッカリと刻まれています。


ローズ・ピアノとCurtis Mayfieldネタの魔法

針を落とした瞬間、まず耳をさらうのは繊細なローズ・ピアノ。静かに波紋を広げるような和音の揺らぎに、薄くフィルターがかかったビートがジンワリと重なり、夜の空気をゆっくりと満たしていきます。そこへ現れるのが Curtis Mayfield / You're So Good To Me のサンプル。唯一無二のベースラインがそっと息づき、原曲のソウルフルな質感を残したまま、2000年代的なNeo Soulへとアップデートされた絶妙なループが続く…この「懐かしいのに新しい」感覚こそ、Dr.Kの真骨頂ですね。


7分超の世界観没入型トラック

7分を超えるトラックは、クラブ向けに引き伸ばされた構成ではなく、じっくりと「世界観に浸らせる」ための長尺。中盤のブレイクではローズとベースがフワリと前に出て、夜の空気を吸い込むような静寂が広がります。ヘッドフォンでも部屋聴きでも、曲の雰囲気をそのまま再現できるホドの空気感を持ち、深夜リスニングにこれ以上ないフィット感を生み出しています。


Dantéの囁きと抑えた情熱

Dantéのボーカルは、哀愁を帯びた絞り出すようなトーンが特徴。チカラで押すタイプではなく、囁きに近いニュアンスでコトバとビートの隙間を漂うように歌い上げます。リリックは「週7日でも君を求めてしまう」というストレートなラブソングですが、感情を過剰に表現しない抑えた情熱が逆に胸に刺さる。Eric BenétやDonell Jonesを好むリスナーにはタマラない質感ですね。


日本限定から世界評価へ

当時は日本向けの限定リリースだったこともあり、国内でじわじわと浸透していきましたが、インターネット黎明期のR&B掲示板を通じて噂が拡散。数年後には海外のR&B/Neo Soulディガーがこぞって探すレア盤へと変貌しました。USでも「こんなイイ曲が日本だけのリリース?」と驚かれたホドで、結果的にU.N.I.T.Y作品の中でも世界的評価が最も高い1枚となっています。


夜に溶け込む極上メロウR&B

今でも中古市場では常にウォントが付きやすく、試聴前から良さをカンジさせるアートワークの雰囲気も含め、アナログで持っておきたい逸品。穏やかな夜のムードに寄り添いながらも、深いSoulの温度をシッカリ刻んだ極上のメロウR&Bで、静かな夜に針を落とせば、部屋の空気ごと柔らかく染め上げてくれるハズっ!


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